2次対策受験校情報「MMC」編

2次専門の受験校「MMC」について、説明会で聞いた話とWebサイトで収集した情報を基に、客観的に情報を整理してみたいと思います。

特徴

通学講座・通信講座共通の特徴
  • 圧倒的な事例演習量

どのコースを受講するかによって異なりますが、最も多い「マスターコースV」に模擬試験をすべて受験するパターンでは、講義で扱われるオリジナル事例Ⅰ~Ⅳの7回分に加え、事例Ⅳがさらに4回分あり、模擬試験が4回あります。トータルでⅠ~Ⅲはそれぞれ11回分、事例Ⅳは15回分の演習ができることになります。
※ 「80分の本試験相当の事例問題を解き、添削を受けること」を「演習」と呼んでいます。

そしてオリジナル事例については、講義や解説を踏まえて再び自分のベスト答案を作成して添削を受ける「再答案添削」を受けられるので、一つの事例でも2回の演習ができます。

さらに上記に加えて、過去5年分の本試験過去問について、添削が受けられます。すべて完遂できれば、演習量は随一と言えるでしょう。

通学講座の特徴
  • 圧倒的な添削返却スピードと個別フォロー
  • 採点者の疑似体験で「合格答案とは?」に対する新たな発見の機会

通学講座(土・日)の場合、午前中に行った事例演習について、当日中に添削結果が返却されて、5分程度ですが講師の対面によるフィードバックが受けられます。午前・午後にそれぞれ事例演習を行う場合、午後分は次回(翌週)の返却になりますが、午前分はもちろん当日返却です。このレベルの返却スピードを実現している受験校は、他にはありません。その日のうちに自分の課題が分かり、次の対策が立てられる、素晴らしい制度だと思います。

また、1月から講座が始まって、講座全体の中盤にあたる5月中旬には、「合格答案徹底研究講座」という講座が組み込まれています。この講座では、受講者全員の答案が配布され、講師による解説・司会のもと、受講生同士でディスカッションを行いながら、合格答案に必要な要素や、してはいけないことなどを研究していきます。こちらも他の受験校には見られない非常に興味深い取り組みで、きっと自分で学習しているだけでは得られない発見ができる機会になることでしょう。

 コース

パターンごとの違い

まず通学講座と通信講座がありますが、違いは以下の通りです。

  • 採点者の目線を学ぶ「合格答案徹底研究講座」は通学講座のみで実施
  • 通学講座では、講師が受講生に随時、質問を投げかける双方向授業を実施
  • 通学講座(土・日)は添削返却が即日で対面のフィードバック付きだが、通信は添削のみとなり返却は1週間以内
  • 導入の知識インプットの教材が若干異なる(授業の形式による違いで大きな差はない)

次に、コースの種類としては、マスターコースV・A・Sの3種類あります。違いは、一言で言うと期間の長さです。以下のように、終わる時期が異なります。マスターコースSは、1次試験受験者向けで、終了後に1次試験対策に専念できるスケジュールにしているとのことです。
なお、コースとしては2月開講のB・3月開講のC、6月開講のD、8月開講の直前対策も定義されてはいますが、12月中に枠がV・A・Sで埋まってしまうので、B・Cは開講しないことが多いです。

  • V:知識(1月)・基本答練(2月)・応用答練(3-5月)・事例答練(6-7月)・直前答練(8-9月)
  • A:知識(1月)・基本答練(2月)・応用答練(3-5月)・事例答練(6-7月)
  • S:知識(1月)・基本答練(2月)・応用答練(3-5月)
  • B:             ・基本答練(2月)・応用答練(3-5月)・事例答練(6-7月)
  • C:                                   ・応用答練(3-5月)・事例答練(6-7月)
  • D:                                                            ・事例答練(6-7月)
  • 直前対策:                                                                            ・直前答練(8-9月)

また、通学の曜日は、土・日・平日夜間がありますが、若干違う部分やイレギュラーがあるので、注意が必要です。

  • どの曜日で取っていても、直前答練(8-9月)は、日曜日
  • 平日夜間コースは、基本的に毎週水曜1回だが、7月の事例答練は火・木の2回
  • 平日夜間コースは、添削の返却は翌週
  • 土・日と平日夜間で授業時間が異なるが、その差は「毎回授業の最後に行う財務計算練習を会場で行うか自習とするか」「受講生に質問を投げかける回数が多いか少ないか」の違いであって、内容的な差はないとのこと

さらに、各コースとも、模擬試験4回(3月・5月・8月・9月)を付けるかどうか選べます。

費用

以上を踏まえ、各コースの一括入金の場合の料金です。分割だと5,400円高くなります。

  • マスターコースV (模試含む): 320,760円
  • マスターコースV (模試除く): 268,920円
  • マスターコースA (模試含む): 264,600円
  • マスターコースA (模試除く): 212,760円
  • マスターコースS (模試含む): 167,400円
  • マスターコースS (模試除く): 141,480円
  • マスターコースB (模試除く): 175,500円
  • マスターコースC (模試除く): 132,300円
  • マスターコースD (模試除く):  79,920円
  • 直前対策コース   (模試除く):  69,120円
教室

通学の場合、講義はほぼ、以下のどちらかで行われます。
新御茶ノ水・小川町・神保町あたりへのアクセスがよい人が便利です。

その他

合格率

平成28年度の合格率は、説明会時点の見込みとして、30%台後半(2次試験を受験した中で)とのことでした。「今年はちょっと低めだ」と言っていたので、40%を超える年もあるということなのでしょう。2次試験専門の受験校としては平均レベルです。

合格後サポート

講座受講生は「実務補修対策特別講座」(8,400円)に申し込むことができます。

申込時期

例年、通学コースは12月23~25日頃に満席になるそうです。
2016年は講座説明会が12月12日(月)・14日(水)・17日(土)・18日(日)に行われたのですが、残席数をチェックしていたところ、平日夜間コースが12月16日(金)に、土・日コースは18日(日)にそれぞれ満席になっていました。かなり人気があるようなので、検討するならば、早めにする必要があるので、要注意です。

興味を持ったら…

添削を体験できる「無料体験添削」というものがあります。他の受験校に通っている人が、「翌年の可能性も考慮しつつ(と称して)、事例演習の添削を受ける機会を得る」ことも可能なので、試してみたらいかがでしょうか。


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