中小企業診断士試験では、1次試験はマークシートなので自己採点によって自分の点数を把握することができますが、特に2次試験は合格した場合は「合格したことのみ」しか分からず、不合格の場合は以下のように「事例ごとに以下4つの区分によって分類された得点区分」までしか分かりません。
- A:60%以上
- B:50%以上60%未満
- C:40%以上50%未満
- D:40%未満
仮に、事例ⅠがB判定であったとして、59点なのか50点なのかは結構違うので、やはり点数まで知りたい、そして翌年に活かしたいところだと思います。
この点数を請求できる制度があり、それが「得点開示請求」です。
なお、この請求では、2次試験だけでなく、1次試験についても請求することができます。
得点開示請求とは
「個人情報の保護に関する法律」第25条 第1項
個人情報取扱事業者は、本人から、当該本人が識別される保有個人データの開示(当該本人が識別される保有個人データが存在しないときにその旨を知らせることを含む。以下同じ。)を求められたときは、本人に対し、政令で定める方法により、遅滞なく、当該保有個人データを開示しなければならない。 (以下、略)
以上の規定に基づいて、試験の得点を個人情報として、開示請求を行える仕組みのことです。中小企業診断協会の「試験に関わるFAQ」の一番最後に記載があるように、指定の書類によって請求できます。詳しくはFAQのリンク先にある書類をご参照ください。
請求方法と費用
基本的に必要なのは、以下4点。住民票はお近くの役所・出張所で取得する必要があります。揃ったら、中小企業診断協会に郵送して請求します。
費用としては、郵送費用(原則として簡易書留のため、定形郵便82円+簡易書留310円)392円+住民票200円+返信切手392円に、コピー代と郵送・返送の封筒代が加わって、計1,000円ほどになります。
- 個人情報開示請求申請書
- 本人確認書類のコピー
- 住民票の写し原本
- 返信用封筒・392円の切手(定形郵便82円+簡易書留310円)
どのくらいで回答が届くか?
私の場合、2016年12月9日に結果を確認後、すぐに請求書類を送付したところ、2017年1月11日に回答が届きました。
おそらく、発表があってから年内までの請求が多いのでしょう。一通一通、対応していたら非効率なので年内は溜めておいて、年が明けてから、まとめて回答の手続き業務を行うのだと思います。