2次試験の受験時にこだわるべき道具

皆さんは試験に臨むとき、どのような道具を使っていますか? ちゃんとこだわっていますか?80分という限られた試験時間を、最大限に活用できるように、自分が最も使いやすい道具を揃えて、試験に臨んでみてはいかがでしょうか。

今回は、「こだわるべき道具」と「こだわり方」を見ていきたいと思います。

「こだわるべき道具」と「こだわり方」

まず、当日持っていく道具ですが、これは、試験案内および受験票には「受験当日に持参するもの」以下のように書かれています。

  1. 黒鉛筆またはシャープペンシル(HBまたはB程度)
  2. 消しゴム(プラスチック製)
  3. 鉛筆削り
  4. 時計(時計機能のみのものに限る)
  5. 電卓(四則演算、ルート、%、数値メモリなどの単純な計算機能を持つもの)

注 定規、マーカー・色鉛筆は使用してもかまいませんが、解答用紙には使用できません

この中で特に気にするべきは、シャープペンシル・電卓・マーカーの3つです。
順に見ていきましょう。

黒鉛筆またはシャープペンシル

まずは、何といってもメインの武器であるシャープペンシルです。こだわりポイントは、

  • 長い時間、たくさん書いても負担が少ないこと
  • 太く、濃い文字が書けること

の2点です。

2次試験では、80分の事例問題を4つ受験しなくてはなりません。重いペンだったり、グリップが固いペンだったりすると、指のグリップの当たる部分(ペンだこのできる部分)が痛くなってきたりするので、1日がかりの試験でもできるだけ負担にならないものを選ぶべきです。

そして、AASの「2次試験事例問題の解法」にも書かれていますが、「薄い文字は読む気になりません」。少しでも、採点者の印象をよくするため、濃くはっきりした文字で書くことが望ましく、それに適したペンが良いのです。

普通は0.5㎜のシャープペンシルが使われていることが多いですが、2次試験では、枠の中に一文字ずつ書く形式の解答用紙になっていて、その中に書くと、0.5㎜のシャープペンシルでは枠との相対関係で、非常に細く・薄く見えてしまうのです。そこでオススメするのが、0.9㎜のシャープペンシルです。芯が太いので折れにくく安定しているというメリットもあります。

以上を踏まえて、オススメするのが、こちら。

[ドクターグリップ シャープペンシル 0.9mm]

芯も、よりはっきり文字が見えるように、HBではなく、Bの方がいいですよ。

ちなみに、太いシャープペンシルは、マークシートを塗りつぶすのも速くなるので、1次試験でも有効だったりします。

電卓

次は、事例Ⅳで重要な武器となる電卓です。こだわりポイントは、7つあります。下記以外で「%」もよく使いますが、ない電卓はほとんどないので、あえて挙げていません。

  • 12桁タイプである
  • 「00」がある
  • 「0」の位置が自分の慣れた位置にある
  • 「GT」がある
  • 「ルート」がある
  • 「+/ー」がある
  • 「▶(バックスペース)」がある
  • 「M+」「M-」「MR」「MC」が別キーとして存在する

まず事例Ⅳでは、桁が大きいことがあるので12桁の方がよく、またそのような場合は「00」があった方が便利です。

そして「0」についてですが、これは、メーカーや型によって、位置が違うことがよくあり、私は「1」の下にある電卓に慣れていたので、その配置でないと受け付けませんでした。これは人によって配置の好みがあるので、気に入った配置のものを選ぶとよいでしょう。

次に「GT」ですが、これは正味現在価値を計算するのに本当に重宝します。時間の節約になるので、これはあった方がいいと思います。

「ルート」は、あまり多くはないですが、平成21年のようにバラツキ(標準偏差)を求める問題が出た場合などに必要になります。必要になった時にないと焦るので、あった方がいいです。

「+/ー」は、算出した結果を、別の数値から引き算したくなった場合に、プラスマイナスを切り替えてそのままの流れで計算ができるので便利です。

「▶(バックスペース)」も打ち間違えのときに便利ですし、「M+」「M-」「MR」「MC」も別のキーになっていた方が、どれを使っているかが分かりやすいので、安心感があります。

ここまで、こだわりのポイントを挙げてきましたが、これらを全て兼ね備えた電卓って、本当に数が少ないんですよね。そして、その少ない中で私が選んだのはこちら。ちょっと高いですが、非常に打ちやすく、買ってよかった一品です。

[カシオ 本格実務電卓 デスクタイプ 12桁]

なお、試験案内には「サイズはおおよそ縦180ミリ、横100ミリ、高さ30ミリ以内程度」と、サイズ指定があり、この電卓は縦188ミリ、横135ミリ、高さ35ミリと、ちょっと大きいのですが、そもそも卓上電卓の主流サイズは横110ミリくらいで、多くが指定に収まりません。

機能的には普通のものなので、指定サイズ自体が「程度」とあいまいなのに、ちょっと大きいくらいで「ダメ」と言われるというのは理にかなっていないですし、この大きさでも問題ないと思います。何より、実際に私が試験で使用しましたが、特に何も言われませんでした。

マーカー

事例Ⅰ~Ⅲの与件文・設問を読むときに、マーカーを使い、後から見やすくする方法があり、採用している人も多く、その時に使用するのがマーカー/カラーペンです。

実は私は、ペンを持ち替えるストレスに耐えられず、シャープペンシルのみで臨み、特にそれで問題は感じなかったので、なくてもよいと思っている派です。

とはいえ、確かに色分けされていれば、後から見やすいのも事実なので、これは好みだと思います。ペンを持ち替えるのを最低限に抑える方法としては、3色/4色ボールペンを使用するという方法もありますが、間違って引いてしまっても消せません。間違って線を引いたのを消す可能性を考えるのであれば、こちらがいいでしょう。

[パイロット 蛍光ぺン フリクションライト 6色セット/3色セット]

まとめ

試験で使う道具は、いわば武器です。同じ時間を使うのであれば、最も時間に対して高い効果を発揮する武器を選ぶべきであると言えるでしょう。

自分にとってベストな道具にこだわりぬいて、試験までに使い慣れておくことによって、試験という戦いの場において、最大の効果を発揮する相棒になってくれるのです。

皆さんもいろいろと比較してこだわってみては、いかがでしょうか。



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